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アイヌ種痘図、見て来ました

各位

アイヌ種痘図 義光さんの和田山のお墓にお参りに行ったことの報告、ありがとうございました。だいぶ前になりますが、義邦さん夫妻と一緒にお参りに行ったことを思い出しました。ありがとうございました。

前にアナウンスした、桑田立斎さんのアイヌの人への集団種痘を記念して描かれた絵が、現在東北福祉大学  芹沢銈介美術工芸館で展示されています。それを先日、12月15日に見て来ました。以下、その報告をします。

芹沢銈介さんの工芸館は、静岡にあるのですが、ここは長男長介さんの美術工芸館です。

遺産等で持っていた銈介さんの遺品の他に自分で収集した工芸作品を収納した工芸館を開設し、その中心が銈介さんなので、芹沢銈介工芸館になっているとのことです。

長介さんは、民芸館と同じように、民具を集めていたようで、その中にアイヌの工芸品をたくさん収集したようです。それがかなり有名であったようで、アイヌ関係の工芸品がたくさん収納されており、今回その展示会、実際は2回目、が行われているとのことです。第一回は2005年10月から翌年3月まで行われています。

種痘図はそのような関係から、長介さんに持ち込まれたものだそうです。1995年の阪神淡路大地震の後に、古本屋さんから、長介さんにアイヌの絵があると持ち込まれたものとのことで、長介さんが購入したとのことです。これが第一回アイヌ工芸展に出展されました。このとき、桑田会の賀来明子さんたちが、見学に訪れたようです。

また、桑田文庫に関係された大阪大学の加藤四郎教授も見にこられ、本物と鑑定されたとのことです。

今回の展示は、それ以来とのことです。次回いつ公開されるかわからないともことですので、ご興味ある方は、来年2月10日ごろまでやっていますので、ご覧になられたらと思います。

絵はガラスのケースに入っており、撮影禁止となっていました。率直な第一印象は、綺麗だ、新品みたい、というものです。立斉の六台目の子孫だと名乗ったら、学芸員の方が来てくださり説明して下さいました。学芸員の話では、表装をし直した際に、絵の方も綺麗に拭いたので、新しく見えるのでは、とのことでした。

確かに、北斎や横山大観のような画家の作品なら複写、あるいは贋作もありえるかもしれませんが、こんな絵を複写して、儲けることなんかあり得ないので、偽物ということはないと思いましたが、綺麗すぎる感は、どうしても拭えませんでした。書かれてからすでに150年は経っているので、どんなに綺麗にしても年輪は出ると思うのですが。ただ、最近平沢屏山のこの絵のエスキースのような絵がロシアの博物館で発見されたとのことで、あり得ないことでもなさそうではあります。

誰もいない部屋でゆっくり見学して来ました。飛行機も汽車も自動車もない時代に、国後島まで種痘に行かれた先祖の業績を改めて敬意を持って思い起こして来ました。子孫必見のもののように感じながら、館を後にしました。

東北福祉大学は行くのがとても不便なところです。仙台駅から市営バスが二十分おきに出ているので、それに乗るといいと思います。ただ、このバスが仙台市営バスのホームページに乗っていることは載っていますが、探すのは一苦労です。北山−子平町循環という999番のバスです。仙台駅の一階のバスターミナルから出ていますので、それを利用されたらいいと思います。

市川 新

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2016年12月31日 22:22に投稿されたエントリーのページです。

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